Vol4.コラーゲンとビタミンCの深~い関係

夏なら鰻のかば焼き。
冬なら鶏や魚介の寄せ鍋。
一年中食べたいフカヒレ。
牛スジの煮込みで、ちょっと一杯。
どれもこれもおいしそうですよね。
unagi nabe fukahire

さらにこれらの料理には、美味しいだけじゃない共通点があるのです。
今回のお題でお分かりの通り、すべて抜群にコラーゲンを多く含んでいる食材を使った料理です。
美容と健康に欠かせないとされるコラーゲン。
一日に1000~5000mgの摂取が必要とされるそうですが、上に書いた食材ならおよそ100~200gで必要量がまかなえてしまいます。

コラーゲンの働き

コラーゲンの働きで代表的なことと言えば、細胞の結合力強化・骨の健康強化・血管の強化などがあります。
細胞の結合力強化は強くて健康な肌を作るという美容的な効果が思い浮かびますが、それだけでなく体内でも細胞と細胞をしっかり結びつけるセメントの役割を果たして、がん細胞による侵食を防ぐという健康面での効果もあります。
コラーゲンは骨の20%を構成する重要な物質で、細胞間の結合と同じくセメントとしてカルシウムやリンなどの無機質をつなぎとめる役割をしています。
またコラーゲンはしなやかで強い血管をつくるのに欠かせない物質で、これが欠乏すると血管はもろくて破れやすくなってしまいます。

いま挙げたコラーゲンによって保たれている3つの健康効果が、すべて機能しなかったらヒトの身体はどうなるでしょうか。
細胞の結合は保てず皮膚は破れやすく、ボロボロになって出血するでしょう。
骨や関節はもろくなり骨折や脱臼が起こります。
血管は破れやすくなって全身に内出血が起こります。
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こんな症状を呈してヒトが死んでいく病気に心当たりがありますよね。
壊血病と呼ばれる病です。
察しの良いみなさんはもうお気づきですね。そう、壊血病は別名ビタミンC欠乏症と呼ばれることに。

ビタミンCがマスト!

ビタミンCの物質名はアスコルビン酸といいます。
それは“壊血病(Scurvy)を治す”という意味が語源になっています。
しかし実際に壊血病の症状を和らげ、治癒させているのはコラーゲンの働きによってなのです。
ただ、ビタミンCが無ければヒトは必要なコラーゲンを得ることができません。

美容と健康に関心のある人なら男女を問わず名前は良く知られているコラーゲンですが、実はまだまだ謎の多い物質です。
最近はだいぶ知られるようになってきましたが、ヒトはコラーゲンを食べてもそのままでは吸収できません。
コラーゲンは20種類のアミノ酸で形成されたたんぱく質の一種なのですが、その分子量は30万もある大変大きな物質です。
ヒトはこのサイズのままではコラーゲンを腸管から吸収できないのです。
そこでヒトはこの大きな物質を、単一のアミノ酸やアミノ酸が2~3個(ペプチド)結合したジペプチドやトリペプチドなどのコラーゲンペプチドと呼ばれるものに分解(消化)してから吸収しているのです。

そうして吸収したアミノ酸やコラーゲンペプチドを、多種の酵素を使って体内でコラーゲンに再生成しています。
そしてビタミンCは補酵素としてこのコラーゲン生成に欠かすことのできない役割を果たしているのです。
これはビタミンCの補酵素としての役目なので、ほかのビタミンCに似た役割をする抗酸化物質では代役を務めるわけにはいかないのです。

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さらに最近ではコラーゲンペプチドがコラーゲンの原料となるだけでなく、それ自体がコラーゲンやヒアルロン酸などの皮膚を構成する物質を作り出す線維芽細胞や骨の成長をつかさどる軟骨細胞にコラーゲンやヒアルロン酸などを活発に作り出すよう命令を与えているのではと言われています。
しかし、この作用のメカニズムはいまだに解明されていませんし、ほかにもまだ解明されていないコラーゲンの作用があるのかもしれませんね。

今回のビタミンC一石40鳥はコラーゲンの話になってしまったようですが、ヒトはビタミンCを同時に摂らなくてはコラーゲンの恩恵に与れません。

さぁ、鰻のかば焼きにはビタミンC豊富な粉山椒をたっぷりと。
野菜から流れ出たビタミンCは残さず食べられるように、寄せ鍋の出汁は最後の一滴まで平らげて。
フカヒレの付け合せには青菜の中華炒めで油に溶けず、熱にも強いビタミンCを。
牛スジの煮込みにはこれまたビタミンC豊富な一味唐辛子をいっぱいかけて、召し上がれ。

おっと!忘れちゃいけない。ビタミンCサプリを摂るのもお手軽ですね(笑)
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