ビタミンCといえば、抗酸化作用、コラーゲン生成、メラニン生成抑制など美肌や美白といった印象を持っている方が多いと思います。しかし、ビタミンCは美肌や美白だけではなく肥満の改善にも期待ができる栄養素であることが明らかになってきました。

脂肪細胞の抑制作用

エクス=マルセイユ大学(仏国)の研究グループはビタミンCに脂肪細胞の分化を抑制する作用Aあることを明らかにしました。。研究グループは、マウスの脂肪細胞3T3-L1を用いて、ビタミンCなし、ビタミンC濃度50µmol/L、100µmol/L、150µmol/L、250µmol/L、500µmol/Lを細胞に添加し9日間培養を行いました。
 

その結果、ビタミンC濃度が増えるごとに脂肪細胞の分化が抑制されることを発見しました。また、脂肪細胞だけではなく、脂肪細胞の分化に関与する遺伝子(CEBP-αおよび-β、PPAR-γおよびSREB)についても、ビタミンCの脂肪細胞分化の抑制効果と同じような結果が得られました。これは、脂肪細胞の分化に関与する遺伝子の発現も抑制されていることを示しています。

 

 

基本的にビタミンCは細胞を活性化する働きを持っています。しかし、この研究でビタミンCが脂肪細胞に対して脂肪細胞が大きくなるのを防ぐような選択的な作用があることが確認されました。
 

レプチン分泌の軽減作用

ビタミンCには脂肪細胞から分泌され満腹感を与えるレプチンの分泌を減らす作用があることも多数報告されています。
 

満腹感を感じるホルモンが減ると太ってしまうと思いがちですが、実は、脂肪細胞が多いとレプチンは増えてしまいます。そのため、肥満が進むとレプチンの量が多くなりすぎてしまい、脳にあるレプチン受容体の働きが鈍くなり、うまく働かなくなってしまします。これをレプチン抵抗性といいます。満腹感を与えるレプチンが多くてもレプチンの受容体の感受性が低くては、食欲は抑えられません。

 

 

 

 

このようにビタミンCには肥満細胞の分化を抑制したり、レプチンを減らすことでレプチン受容体を正常化するような作用が明らかとなってきました。さらに、肥満の方は過剰な活性酸素を減らすためにより多くビタミンCが消費されてしまう傾向があるようです。肥満は高血圧、動脈硬化、糖尿病、心筋梗塞など様々な病気の一因となります。
そのため、太っている方ほどビタミンCをたくさん摂る必要があるかもしれません。

 

※このコラムで紹介した情報は、一般的な知識のみを目的としたものであり、栄養素の効果・効能を保証するものではありません。
※専門的な医学的アドバイスや特定の病状に対する治療の代わりとはなりません。