スマートフォンやパソコン、液晶テレビ、LED照明などから出る青色光「ブルーライト」は目に悪いのか??これは目の細胞に悪影響を与えるとする海外の科学論文が発端です。

ブルーライトをカットするメガネなども販売されていますが、実際にブルーライトはどんな影響を与えているのでしょうか??

 

目への影響は分かっていない

発端は2018年7月に発表されたサイエンティフィック・リポーツ誌に記載された論文「Blue light excited retinal intercepts cellular signaling(ブルーライトは網膜細胞の働きを妨害)」です。

 

しかし米眼科学会は、この論文の実験条件が日常生活では起こりにくいので、この研究結果がスマホを止める理由とはならないという意見を発表しました。これが日本でも報じられると「ブルーライトは危険なのか安全なのか」と議論になりました。

 

ブルーライトについて動物実験や細胞レベルの研究報告はさまざま発表されていますが、まだ研究の蓄積が不十分なため、「目の細胞や視力に与える影響はまだよくわかっていない」というのが実際です。

 

 

 

 

その他の健康に影響は??

とはいえ、ブルーライトは浴び方によって体内時計を崩してしまうことは明らかになっています。

 

米眼科学会も「ブルーライトにはヒトの体内時計に影響を与えることは証明されている。」という見解です。

 

「体内時計は、自然の明暗サイクルに応じているので、日が沈んだらできるだけブルーライトを避け、照明はできるだけ暗くすることが体内時計を狂わせない対処法」と、国立精神・神経医療研究センターの北村真吾氏は話しています。

 

また、ファンケルが実施した肌細胞を使用した実験では、ブルーライトを過剰照射すると、照射前と比べ肌細胞の生まれ変わりの周期が遅くなり、肌の生まれ変わりと関係するコラーゲンの分解が進んでしまうため、ブルーライトは肌の乾燥やくすみの要因になる可能性があることが分かりました。

 

 

 

 

ブルーライトを浴びるとどんなことが起こるのか?

ブルーライトは短い波長からできています。

 

短い波長は強いエネルギーを持っているため、細胞を殺してしまいます。

 

ライトはある分子と反応し、何でも結びつく活性酸素を生み出します。これが大きなダメージを与え、最終的にはアポトーシスと呼ばれる働きの中で自分自身を壊してしまいます。

 

ブルーライトは波長が380~500nm(ナノメートル)の青色光のことです。

 

最近の研究で、一般的なスクリーンから放出されるブルーライトのうち449nmの波長を持つブルーライトが有害な活性酸素をもっとも増加させ、これより少し長い波長の470nmの光ではあまり細胞にダメージを与えないことがわかってきています。

 

その差、わずか21ナノメートル。つまり、0.000021ミリメートルです。ほんのわずかな違いなのに大きな差があるのですね。

 

活性酸素を減らすには

本来、活性酸素は体内に侵入した細菌やウィルスの攻撃から体を守ってくれています。

 

適量ならば体を守ってくれる活性酸素は、増えすぎると健康な細胞も攻撃してしまいます。

 

不規則な生活やストレスだけではなく、紫外線や大気などの環境によっても活性酸素は発生します。

 

生活の様々な原因で発生する過剰な活性酸素から完全に逃れることは難しいかもしれません。

 

過剰な活性酸素を減らすことが大切です。

そのためには、規則正しい生活習慣を身につけ、ストレスを上手にコントロールしましょう。

 

これは活性酸素に限らず健康な生活の基本ですが、この当たり前のことが、忙しくストレスの多い現代人にはなかなかできませんよね。

 

そんなときは、体の抗酸化機能を高めてくれるビタミンCやαリポ酸などを上手に活用して活性酸素を減らしていきましょう。

もちろん、ブルーライトで増えた活性酸素にも対抗してくれますよ。

 

参考:アピタル:医療と健康のホント 2018年10月30日

 

※このコラムで紹介した情報は、一般的な知識のみを目的としたものであり、栄養素の効果・効能を保証するものではありません。
※専門的な医学的アドバイスや特定の病状に対する治療の代わりとはなりません。