朝、歯を磨いて出血が気になることはありませんか?もしかしたらビタミンC不足?

毎日のビタミンCを積極的に摂ることで歯茎からの出血を予防できるかもしれません。

血液中のビタミンCと出血が関連

米国ワシントン大学の研究グループは、歯肉出血傾向をもつ健康な参加者1,140名を含む6カ国15件の臨床研究と、米国国民健康・栄養調査の参加者から網膜出血をもつ8,210名のデータを統計解析し、その結果を発表しました1)。

 

調査の結果、血液中のビタミンCレベルと歯茎の出血や眼の出血、網膜の出血が関連していたとそうです。

 

この調査で、筆者は「ビタミンCが不足している人は、毎日のビタミンC摂取量を増やすことで、このような出血をなくすことに役立つ」と伝えています。

 

さらに、ビタミンCの推奨量はビタミンCの欠乏症(壊血病)から体を守るためには低すぎること、ビタミンCの不足により、出血しやすくなる可能性があることを示す結果だと述べています。

 

歯茎の出血は不調のサイン、放っておくと歯周病に

歯茎からの出血は不調のサイン、放っておくと歯周病に発展することもあります。

 

歯周病とは、歯と歯茎の間に繁殖する細菌に感染し、歯の周りに炎症が起こる病気です。 炎症が歯茎に限定されているときは歯肉炎、それ以上に進行すると歯周炎(歯槽膿漏)と呼ばれます。

 

実は歯茎もコラーゲン繊維で構成されています。ご存じでしたか?

 

つまり、歯周病は歯茎のコラーゲン繊維が破壊された状態になっているということ。

 

ビタミンCには「コラーゲンの合成促進作用」があるので壊れたコラーゲン繊維の再生を促してくれます。

 

さらに、コラーゲンの再生は、歯と歯茎と歯の根を支える骨(歯槽骨)を結びつける働きをより強固にしてくれることにも繋がります。

 

このビタミンCの作用により、歯からの出血や歯周病、歯肉炎を予防し、歯茎を健康に保ってくれます。

 

 

 

 

岡山大学の研究では、ビタミンC入りの歯磨き剤を使ってブラッシングするとコラーゲン繊維の合成・生産量が通常に比べて3~4倍にもなるとの報告があります2)。

 

また、歯磨きと食道がんに関する約4,000人を対象に行った調査では、1日1回、歯磨きをする人を基準にすると、歯磨きをしない人は1.8倍、1日2回以上歯磨きをする人は、食道がんを発病するリスクが2割減っていたとの報告も3)。

 

 

 

 

歯の健康は口腔内の病気だけではなく、その他の病気にも関係していることがいろいろと明らかになってきています。

 

しっかり歯のブラッシングをした後に、ビタミンCの粉末を耳かき1杯程度、歯ブラシにつけて、軽く歯茎をマッサージするだけで効果があるそうです。

 

歯の出血や歯周病にお悩みの方は一度試してみてはどうでしょうか?

 

1)Bleeding tendency and ascorbic acid requirements: systematic review and meta-analysis of clinical trials. Nutr Rev. 2021 Feb 1:nuaa115.

2)ラット歯周炎モデルに対するビタミンC配合歯磨剤の効果. 日本歯周病学会会誌. 2006. 48(3), 201-207.

3)歯磨きに”おまけ効果”、食道や口腔がんなど予防. Medical Tribune. 2012. 11.20

 

※このコラムで紹介した情報は、一般的な知識のみを目的としたものであり、栄養素の効果・効能を保証するものではありません。
※専門的な医学的アドバイスや特定の病状に対する治療の代わりとはなりません。